~バイオフィルムと歯~
今日は「バイオフィルム」についてお話いたします♪(´▽`)
”バイオフィルム”とは細菌が集まり、粘着のある物質を分泌して形成される複雑な微生物の集合体です。
台所や浴槽、排水口などのヌメリが想像しやすいかもしれませんね。
あのヌメリの正体は液体や固体の表面に付着した微生物で形成された生物膜です(⊙_⊙;)
なんと500~700種類以上の細菌種からできており「菌膜」とも呼ばれています。
このバイオフィルム…皆さんのお口の中にも居ますよ(((φ(◎ロ◎;)φ)))キャー
お口の中を舌で触るとザラザラしている部分とヌルヌルしている部分ありませんか?
それ・・・バイオフィルムです\(〇_o)/
お口の中には、善玉菌や悪玉菌が混在しています。
歯がある人の場合で悪玉菌が500~700種類とされています。
歯を磨かない人だと1兆菌…
歯を磨いた後でも1千億個…存在するといわれています。
バイオフィルムは24時間以内に形成が始まります。
〇バイオフィルム形成の時間の経過
1:初期付着
数分〜数時間:食事や飲み物の後、唾液中のたんぱく質(ペリクル)が歯の表面に薄い膜を作ります。(これを「ペリクル層」と呼びます)。
その後、口内に常在する細菌(ストレプトコッカス・ミュータンスなど) がペリクル層に付着し始めます。
- この段階ではまだ目に見えるバイオフィルムにはなっていません。
2:細菌の結合
6〜12時間:初期の細菌が歯の表面にしっかりと結合し、他の細菌を引き寄せます。
- 細菌同士が「結合」してコロニーを形成し、徐々にバイオフィルムの基盤が働いていきます。
3:バイオフィルムの成熟
24時間〜48時間: 細菌が増殖し、さらに糖分をエネルギーとして「細胞外多糖体(EPS)」が生成されます。
これがバイオフィルムの粘着性を保ちます。 - この段階になると、歯磨きやうがいだけでは除去しにくい状態になります
4:完全成熟
48〜72時間以降:バイオフィルムが複雑な構造を持つようになり、細菌が外部からの刺激(歯磨きや抗菌剤など)に対して抵抗性を持つようになります。
-この成熟したバイオフィルムが虫歯や歯周病のリスクを高めます。
48時間から2週間以上放置されると歯石になり、ご自身での除去は難しくなります。
では、このバイオフィルムをどう予防していくのか…
・まずは歯磨き!
理想は毎食後ですが、学校やお仕事、外出など難しい場合は
最低1日2回(朝と夜)は必ずおこなってください。
特に就寝時は唾液が減少し、バイオフィルムが形成されやすい環境になるため
就寝前の歯磨きは忘れないようにしてください。
さらに、歯磨きだけでは届かない、歯と歯の間や隙間にはフロスや歯間ブラシを使用しましょう。
・糖分を控える
糖分は口腔内の菌が酸を生成する主な原因です。
酸は歯を溶かし虫歯を増やします。
・唾液分泌を促進させる。
十分な水分補給を心掛け、口腔内の乾燥に気をつけましょう。
キシリトールガムなどを噛むことで、唾液の分泌を促進することもできます★
・喫煙を控える
喫煙は口腔内の免疫力を低下させ、バイオフィルムや歯石が形成されやすいといわれています。🚭
・歯科医院での予防ケア
定期検診など定期的にクリーニングを行うことで
初期の虫歯の治療や、バイオフィルムや歯石の除去をおすすめします。
日頃のケアから定期的なクリーニングを行い口腔内の健康を保ちましょう♪
織田歯科では、定期検診、口腔内のクリーニングを行っております。
ご予約が大変込み合っておりますので、ご希望の方はお早めにお電話をお願いいたします。
2025年01月15日 10:04